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【DROP OUT】転校などによる学校の選択権【を読む】

1 :実習生さん:04/05/30 21:13 ID:E1qfxDJa
現在の日本の特に義務教育では、通学区域制度などにより生徒、父母による
学校等の選択ができない。また、生徒や父母が学校等に対する問題、不満
などで、転校しようとしても、非常に不親切な行政側の対応による例外的な
処置が施されるだけである。もっと国民本位の教育が行われるように、学校、
行政などの管理のし易さよりも、国民の選択が重視され、転校なども容易に
行えるようにすべきである。
これらの問題について、具体的には、 佐々田純子著「DROP OUT―
中学生学校と闘う」 文芸春秋社2002年刊を読みながら考えていいます。
若い著者の感性と芯の強さにより、これらの問題を考えるのに格好の
教材となっています。他にも、いじめ、不登校などの問題も出てきます。




2 : ◆omQFOTpTdU :04/05/30 21:17 ID:E1qfxDJa
主人公は公立中学二年生ですが、クラスでのいじめなどに遭遇します。

/// 職員室へ 1 ///////
 佐々田 純子 著 「DROP OUT―中学生学校と闘う」 
 文芸春秋社 2002年3月発行 ¥1,400 より

第二章 職員室へ
・・・・・
    ●いじめ

 五月になってクラス替えの興奮も一段落したころ、今度は度を越したひどいいじめが始まった。タ
ーゲットは立川さんだ。おとなしくて少し頑固な性格をした彼女は、いかにもいじめにあいそうなタ
イプだったといえる。
 五月の半ば、お昼休みに教室の後ろで怒鳴り声が聞こえる。見ればクラスの違う、学年でも指折り
の不良さんが二人いる。二人とも暴走族に入っているらしい。立川さんが床に這いつくばっている。
ひどいいじめだ。不良の二人は、ニヤニヤ笑いながら大声で怒鳴り上げ、足で蹴ったり殴ったりして
いる。
「立川、さっさと謝れ。むかつくんじゃ!」
 理由もなく因縁をつけられ、いじめられている立川さんの制服は、靴の足跡でどろどろだ。ショッ
クだった。こんなにひどいいじめは、いくらなんでもそれまで見たことがない。でも、その時もっと
ショックだったことがある。周りにいるクラスメートたちだ。誰一人として止めようとする気配がな
い。止めるどころか、喜んで見ているのだ。
「もっとやれ!」
「立川、謝れ!」

http://www.bk1.co.jp/cgi-bin/srch/srch_detail.cgi/3e3b1af5af17e01031ae?aid=&bibid=02151097&volno=0000

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3 : ◆omQFOTpTdU :04/05/30 21:25 ID:E1qfxDJa

私見では、このようないじめが日本で多発した背景には、「和を大事にする」などの
名目での、集団、全体主義、人間関係による集団統治方法が関係してると思います。

/// 職員室へ 2 /////

 まるでプロレス場の歓声だ。人がいたぶられ、苦しんでいるのを見て、喜んでいるのだ。
私はすぐに止めに入りたかったけれど、私では間に合わなさそうだ。無理に止めに入るともっ
とひどいことになることも予想される。ここは大人が必要だ。とりあえず学級代表の男の子
に声をかける。
「何やってんのよ、早く先生呼びにいきいや!」
 見れば、学級代表の男の子までがいじめを楽しんで見ている。
「おい、絶対先生呼びに行くなよ。言いに行ったら殴るぞ!」
 言われて反射的に私の手がでそうになった。何、こいつ!!!
 相手が怖がるほどにらみつけて、私を教室から出すまいとする学級代表を押しのけて、一
人で職員室に向かったけれども、その時、私の心はそれまで以上に凍ってしまっていた。

/// 「DROP OUT」 ///

http://bookweb.kinokuniya.co.jp/guest/cgi-bin/wshosea.cgi?KEYWORD=%64%72%6F%70+%6F%75%74




4 : ◆omQFOTpTdU :04/05/30 21:28 ID:E1qfxDJa
また、このような集団主義が日本の教育に濃厚に残っている背景には、学校の
選択権が非常に制限されていることによる風通しの悪さが関係しているのでは
ないでしょうか?

/// 職員室へ 3 ///////

 私はこの日が忘れられない。なぜならいつもいじめに加担してなさそうな子たちまでが、
立川さんがいじめられる様子を楽しんで見ていたからだ。
『普通の子だと思っていた子も、みんな同じやったん?!そんなにみんな、心がすさんでる
の?でも、なんで?』
 職員室に向かいながら涙が出た。みんな動物だ。人間じゃない。ここはいろんな動物が柵
で分けられることもなく混在している、危険な動物園なのだ。
 息を切らせ、すがるような思いで職員室にかけ込む。担任の先生はお昼を食べていた。
「先生、急いで来てください。立川さんが、高木さんたちにいじめられていて怪我しそうな
んです。誰もとめないし……」
 一緒にすぐ来てくれると私は信じていたし、それが当たり前であろう。でも、先生の口か
ら出てきた返事は、耳を疑うものだった。
「十分経ったら行く」
 横目で私を見て、あっさりとそう言ったのだった。
「………」

/// 2002年3月発行 ///
 



5 :実習生さん:04/05/31 12:17 ID:3cBSarXu
>>1
転校が容易にできるのはよくない。
学校をころころ変えるような奴は、部活も長続きしないだろうし、忍耐心が
養えない。
将来、仕事もしょっちゅう変えるような人間になる可能性がある。

6 : ◆omQFOTpTdU :04/05/31 19:55 ID:Uu6nIAmL
大人である教師が、いじめの告発に対して対応してくれないとは、中学生だった
著者の落胆は深かったでしょう。

/// 職員室へ 4 ///////

 言葉の意味が分からない。私の頭の中は真っ白だった。頭の神経がブチッと音をたてて何
本もちぎれるのを感じた。己の耳と目を疑うばかりで、しばらく呆然と先生の横顔を見てい
た。しかし、頑固そうで意地悪そうな女教師の顔からは、何の感情も読みとれない。
(こいつ、本気かいな……)
 私はもう、何一つ言葉を発することができなかった。静かに職員室を出る。生まれて初め
て経験する最悪の状態での孤立無援だった。いじめられている女の子はどうなったのだろう。
とても気になったが、あまりのショックですぐに教室に戻る気がしなかった。ポロポロと涙
が出てくる。私は人気のない場所に行ってしばらく泣かざるを得なかったのだ。ただただ哀
しくて苦しい。いくらなんでもひどすぎる。担任の教師が、大人である先生がどうして十分
経たないと来てくれないの?私には全く理解できなかった。

/// 中学生学校と闘う ///



7 : ◆omQFOTpTdU :04/05/31 19:58 ID:Uu6nIAmL
いじめを止めもしないクラスの生徒、教師に対し、著者の心に敵意と軽蔑が芽生えた
ようです。

/// 職員室へ 5 ///////

 教室に帰ってみる。今度は誰もいない。次の時間は音楽の授業でみんなすでに音楽室に移
動していた。後で聞くと、立川さんはその後もトイレに連れていかれ、ひどい暴力を受けて
いたらしい。結局、私は彼女の助けになれなかったのだ。
 その日受けたショックは、私の中で、周りの人間に対する全面的な敵意と軽蔑とに生まれ
変わる。周りの人間たちをその日から人間だとは思わないことにした。少しの理性も、知性
のかけらもない、ただの動物なのだと、心の中で言いきることができるようになった。この
世に人間らしい人間はほとんどいない、たいがいは人間の形をしたサル以下の卑しい動物だ
と軽蔑しきったのだった。それは誇らしい優越感では全くない。怒りの混じったただの"哀
しい優越感"だった。私はそうした哀しい優越感に浸り、その日起こったことのすべてを否
定することでしか、自分の胸に感じる苦しさに耐えることが出来なかったのだ。

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8 :実習生さん:04/05/31 21:26 ID:Yr1unCt/
いじめられたからといってすぐに転校してしまうのも
問題だろ。
人生では逃げず闘ったり、耐え忍ぶことも必要なり。




9 : ◆omQFOTpTdU :04/05/31 22:31 ID:Uu6nIAmL
>>8 確かに辛抱することが美徳であることもあるでしょう。

/// 職員室へ 6 ///

 クラスの子たちも先生も人間じゃない。こんなひどいことをやる人間も、見てみぬふりを
する人間も、誰一人として人間とは言いたくない。主体的にいじめをすることよりも、他人
の痛みに無関心でなんとなくいじめに加担することや無視することのほうが許せなくなった。
もしそんな彼らが人間なのであれば、私が人間をやめるしかないだろう。私はこの日以来、
いっそう人間も社会も信じられなくなり、生きていく力を根こそぎ奪い取られてしまったよ
うに感じた。
「お嬢、しんどそうやけど大丈夫?どないしたん?」
 私はぽつんとクラスの子に、言った。
「死にたい……」
 死にたいという言葉の前には、「あなたたちがあんなことをしたから」という言葉が隠さ
れている。でも誰も気づかないに決まっている。私は、同級生を憎んだ。学校の先生の全て
を恨んだ。誰も何もしてくれない。大人たちは何も気づかないふりをして逃げている卑怯者
だ。悠長にくだらない教科書の勉強などを教えている場合ではないだろう!と怒り狂った。
勉強の前に人間としての常識について真剣に話し合うべきで、そしてそれを身につけさせる
べきだ、勉強どころではないだろう、と言いたかった。

/// 2002年3月発行 ///

10 :実習生さん:04/05/31 22:35 ID:KGa+TspD
いくら転校を認めても今の状況では同じ
教師がいじめをとめられないのは体罰が難しい今では力関係が不良>教師に
なってしまっているから
戦前みたいに体罰を盛んにすればいい

11 : ◆omQFOTpTdU :04/05/31 22:35 ID:Uu6nIAmL
しかし、教育というサービスを提供する学校で、そのサービス内容に問題が
あるときに生徒の方が辛抱する必要があるのでしょうか?

/// 職員室へ 7 ///

 いや、むしろ勉強ばかりを子どもに押しつけるからこうなったのかもしれない。世の中に
あまりに人権を無視したような不平等が多いからなのか、激しい競争による摩擦が当たり前
のようになってしまったからなのか、人を傷つけることの無感覚さがあふれかえり、自分の
利益しか追求しない人間が多すぎる。
 自分が不利益を被らないために他人に不利益を与えているとでもいうのだろうか?厄介ご
とに自分だけ関わらなければ得をするとでもいうのだろうか?

 かくして私はみんなとの間に一線を引いた。そして、みんなの意識の中でも、私は裏切り
者へと転じていったろう。なぜなら、立川さんへのいじめを先生に告げに行ったからである。
そしてその日以来、私の人間嫌いが増していったからである。一触即発の雰囲気であった。
そしてとうとうある日、それは表面に出てきた。その日はまた、私の七ヵ月間の完全不登校
への入り口の日だったのだ。

/// 中学生学校と闘う ///



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